
今月の一枚 1月度
「 黄 昏 時 」
会員番号 207011 内田 正
撮影地:北海道弟子屈町屈斜路湖コタン温泉
カメラ:PENTAX 67 レンズ: 45mm
道東の屈斜路湖、厳冬期はこの巨大な湖が全面結氷する。が、湖岸には結氷しない場所がところどころに点在する。温泉が湧き出している場所である。このような場所は越冬する白鳥にとっても貴重な餌場となる。昼間の短いこの季節、早い夕暮れが近づいてくる。湖上の氷の上に三脚を構え、広角ロ-アングルで白鳥の動きを追う。落日のタイミングに2羽の白鳥が近づいてきて、ねらい通りにファインダ-に入ってくれました。寒さも忘れされる、緊張の一瞬でした。開放感あふれる広大な湖は、風景撮影の醍醐味であり、白鳥がとても良い物語を演出してくれました。

今月の一枚 2月度
「 明日への希望 」
会員番号211002 斎藤 松一郎
撮影地 :長野県木島平村
撮影日 :2020年 2月 7日
カメラ :ニコンZ 7 レンズ:24~70㎜
朝日ゴウロ古墳に有るケヤキの木、斑尾山系に日が沈む時を狙って撮影しました。夕焼けがきれいで雪面が赤く染まるところですが昨年は雪が少なく、そまらなかった。地元の老人に聞いたところ80年住んで居るがこんなに少ない事は初めてと話してくれた、雪の多い時再度行きたいと思っています。

今月の一枚 3月度
「春へ気高く」
会員No.218002 小野 武弘
撮影地:千葉県船橋市南三咲町
撮影日:2019年3月17日
カメラ:Canon EOS 6DⅡ(Full Size) レンズ:Canon24~105mm(24mm)
データ;f16 1/250sec. ISO 800
近所の農家の畑の隅に、大きな立派な1本のハクモクレンの木があります。毎年春の始めに大空に向って たくさんの白い花がいっせいに開きます。それを見ると、春の始まりを感じて とても嬉しくなり心がうずきます。大樹の姿が最も美しく見える期間は、たったの4~5日間で 非常に短く その時になると 私は毎日自転車に小さな脚立を積んで撮影に通いました。ここ3年越しに数百枚撮ったなかで 最も感動的な作品です。

今月の一枚 4月度
「 妙義幻想 」
会員NO.218007 三木清英
撮影地 :群馬県下仁田町さくらの里
撮影日 :2018年4月21日 AM:6時頃
カメラ :ペンタックス645NⅡ レンズsmcpentax-FA645 80-160mmF4.5 (焦点距離85mm)
データー:f16 (-0.3露出)T1/8秒 フィルムサイズ:6×4.5
妙義山は、特徴的な岩山が林立し、それをやさしく包み込む木々との融合し、四季を通じて様々なその美しい風景に心揺さ振られ、しばし時が経つのを忘れてしまったようです。見るほどに圧倒され,登っただけでの達成感があり、人を引きつけてやまない妙義山。
中でもさくらの里は、約47haの広大な敷地に45種類5,000本の桜が植えてあります。4月中旬から5月上旬にかけて桜が咲き乱れ、そんな雄大な妙義山と桜の景観を撮影して25年程になります。特に今回の作品は、妙義山、桜、霧で幻想的な雰囲気に撮影できたと思います。妙義山-私にとって自分の原点に戻れるような、そんなとっておきの場所かもしれません。

今月の一枚 5月度
「 霊気込める 」
会員番号 216001 町田 仁
撮影地:秋田県にかほ市
カメラ:フィルムサイズ645 レンズ:45~85mm
「元滝伏流水」は、秀麗の嶺鳥海山から長い年月をかけ、その麓の元滝川の崖の岩間から、滝となって流れ落ちる伏流水です。
この清流は年中冷たく、外気温との差が大きくなる季節には靄が渓流に漂い、時には霧となって谷を埋め尽くします。岩の苔は年中緑を保ち、初夏のころに最もみずみずしく輝きます。
私も幾度となくここで時間の過ぎるのを忘れてシャッタ-を切ってきましたが、この伏流水を訪れる人は皆、その霊気に浸かり満ち足りて帰ります。これはこの滝が有名撮影地になった今も昔も変わりません。

今月の一枚 6月度
「初夏の霧島山」
会員番号207009 中小路 靖
撮影地:鹿児島県 霧島市 韓国岳
撮影日:2019年6月17日
カメラ:フジ X-T3 レンズ:10~20ミリ (12ミリ)
データ: f22 1/40秒 ISO 800
鹿児島県と宮崎県の県境にある、霧島連山最高峰の「韓国岳(1700m)」は、頂上周辺に霧島を代表するツツジ科ミヤマキリシマの群生地があり、6月上旬から中旬にかけて、辺り一面をピンク色に彩ります。
韓国岳は、四季を通して多くの登山者やカメラ愛好者を楽しませてくれる場所です。秋は、ドウダンツツジが真っ赤に染まり秋のたよりを告げます。冬は、霧氷で白銀の世界となります。年間を通し何回も足を運ぶ霧島山。
これからも自然を守り、愛し続け、霧島の自然に癒されながら撮り続けたい。

今月の一枚 7月度
「地下水湧き出」
会員№ 219003 薄井明男
撮影地: 長野県軽井沢
撮影月日2019年7月19日
カメラ:NIKON D800 (Full Size)
レンズ:AF-S NIKKOR 28~300mm(34mm) 、データ:f8 1/10秒 ISO-100
軽井沢・北軽井沢の近辺の滝めぐり撮影に参加したときの1枚です。
梅雨開けの夏の光の中、緑陰と流れ落ちる滝の数々を撮りました。高原の涼やかな風の中、清涼を画面に写し込めるよう、三脚でじっくり撮影しました。今後も見る人に思えの伝わる写真、目が止まる写真を目指して撮り続けます。

今月の一枚 8月度
「幽 玄 に 咲 く」
会員番号217011 下川床 昭子
撮影地:秋田県にかほ市象潟町
撮影日:2016年7月15日 午前6時23分
カメラ:フジX-T1 フイルムサイズAPS
レンズ:17~55mm (換算18㎜)f8・1/2秒 -0.3・ ISO・1250
広報から「表紙の写真」をとの依頼を受け、又「月の季節に見合う写真」との事。昨今増々のコロナウイルスは変異株の増加や動向等を思うと他府県への移動もままならず、そこで過去の写真の中から、その思いに合う写真を探して見ました。
早朝静寂な渓谷はブル-の霧に包まれ、光が射して頭コウベを垂れて、主張している紫の花と、川の流れが目に飛び込んで来ました。この神秘的な風景は、何度か訪れましたが出会いません。下の花がちょっと切れましたがお許しを。

今月の一枚 9月度
「 峠にて 」
会員番号212008 平野 和彦
撮影地:群馬県前橋市赤城山
撮影日:2020年9月11日
カメラ:中判デジタル
レンズ:100~200㎜
早朝、車にて自宅を出発すると数分で、雄大に裾野を広げる赤城山が眼前に現れます。その頂の直下に佇む大沼と覚満淵を目指して
車を進める間、関東平野を見守るかのように赤城の山体はその姿を大きくしていきます。
県道を登り詰めた鳥居峠では、幸いにも濃淡のヴェ-ルに覆われた大沼と覚満淵が迎えてくれました。はやる気持ちと息づかいで
ファインダ-も白く曇り気味になりましたが、既に山上では夏の面影は薄れ、足元の草葉も白露に濡れて次節の到来を教えてくれました。

今月の一枚 10月度
「 団欒 」
会員No 199029 浜野 年正
撮影地 長野県上伊那郡中川村
撮影日 2014年3月31日 午後6時30分ごろ
カメラ ハッセルブラッド レンズ 140mm~280mm
データ f22 1秒
夕方、民家と中央アルプス(空木岳と南駒ヶ岳)を撮影しているとき、民家の明かりが突然点き驚いて、山に露出を合わせてシャッターをきりました。山の残雪と民家の電球色がマッチして、温かい光が素朴感を引き出してくれました。

今月の一枚 11月度
「 川 面 の 秋 」
会員番号214006 金山 武
撮影地:群馬県草津町
撮影日:2020年10月26日
カメラ:EOS 5D Mark Ⅳ
レンズ:28~300㎜ 70㎜
データ:f8 ・ 1/60 ・ ISO 800
コロナが小康状態になった昨年10月、GOTOキャンペ-ンで、暫くぶりに妻と草津温泉に出かけました。
購入したスバルXVの慣らし運転を兼ねての旅でした。チャツボミコゲの撮影を終えて草津温泉に一泊 温泉を堪能して、翌朝天狗山から中之条方面に戻る途中 橋の中ほどに駐車して撮影している人が居ました。橋から下を覗くと川面に秋が広がっていました。すかさず、車に戻ってカメラを取り出し橋の上から何枚か撮りました。不透明の水の色がかえって秋を引き立てています。そのまま通過していたら見逃すところでした。付いていました。ツキを逃さないように日ごろからツキを大事にすること、一期一会ですね。

今月の一枚 12月度
『 初秋の水面 』
会員№ 217003 宮沢 智美
撮影地:福島県裏磐梯「曲沢沼」
撮影日:2021年10月25日
カメラ:Canon 6D MarkⅡ
レンズ:28~300㎜ズーム(焦点距離154㎜)
データ:F16 ・1/40
長引くコロナ禍で、他県への移動撮影も自粛しており、身近なところで撮影をしておりましたが、第5波が収まって来る中で、非常事態宣言が解除され、待望の撮影会の案内が、私の気に入りの「裏磐梯の秋景」が2件あり。第1回は、キャノンフォトグル-プの仲間で10月18日~20日、第2回はPFJの撮影会で、10月24日~26日、早速に双方共に、参加申し込みをして、心を弾ませておりました。すると広報から「秋の裏磐梯撮影会作品」の中より、「表紙の写真」の担当依頼があり、大好きな裏磐梯なので、心配ないと考えておりました。ところが今年の裏磐梯の紅葉は、全くの期待外れであり、第1回目は全く空振り、1週間後のPFJの撮影会も幾らか紅葉は進んでおりましたが、長年当地に通って頭に浮かんでおる紅葉風景とは大分違った残念な秋景でありました。今年も期待していたお気に入りの「曲沢沼・大沼」も記憶とかけ離れた初秋の様子であり、撮影時には水面には彩色の写り込みも少なく、さざ波が走っておる状況でした。当初から、この秋景にしたいと思っておりましたので、「初秋の水面」を意識して、沢山のシャッタ-を押した中の1枚を今回選択致しました。春の桜と同様に秋の紅葉もタイミングの見極めが難しいと痛感致した次第です。